1975年のある晴れた日
rue du jour(ジュール通り)にラ・ドログリーは生まれました。
rue du jour(ジュール通り)があるパリ1区のLes Halles(レ・アール)は
かつてパリの台所と呼ばれる卸市場のあった
懐かしいパリのたたずまいが今も残るquartier(カルティエ)。
ラ・ドログリーのブティックにも昔ながらのスタイルを見つけることができます。
古びた木の引き出し、布地屋さん特有の大きなカウンター
色とりどりの糸かせを引っかけるのは、お肉屋さんにある大きなフック。
そして棚にはいっぱいのビーズやスパングル、
ラインストーンの入った瓶がところ狭しと並んでいます。
小さな女の子も、大きくなった女の子も、誰もが目をキラキラさせてこう言います。
「まるでキャンディーみたい!」la droguerieとはパリの街角でよく見かける
「la droguerie(ラ・ドログリー:日用雑貨品店)」と
「drôle(ドロール:おもしろい)」という言葉にかけた
おもしろいお店のおもしろい名前。
私たちは染め粉や、いろんな種類の材料が量り売りされていた
昔ながらのお店のイメージで色を売っています。
この色とディテールこそ、私たちが再現したかったものです。いつも何か発見があって、
山のようにいろんなものが詰まった魔法の場所・・・
そう、それはまるでアリババの洞窟に迷い込んだような
ほんとうに目を楽しませてくれるお店なのです。
また、私たちはビーズの量り売りのパイオニアでもあります。
Les Hallesにいる私たちは、量る道具として
レストランで使われていた道具を使うことにしました。
それはメロンを丸くくりぬくためのスプーンや
ルーツ入りの食前酒をすくうためのお玉なのです!
現在ではラ・ドログリーの品揃えは世界中に知られるようになりました。
ありとあらゆる素材のボタン、色とりどりのリボン
幾何学模様や花柄などのジャガードのガロン…さらに毛糸に至っては
たくさんの色のバリエーションとクオリティーの高い素材を誇っています。
そしてもちろん、ビーズ、スパングル、ラインストーンのバリエーションには
自信があり、色とモチーフは最新モードのコレクションに合わせて年に2回
私たちの「今欲しいもの」、そして時代の気分に合わせた新作を加えています。
ラ・ドログリーのコンセプトは来てくださったすべての方に
豊富なアイテムと専門的な知識を持ったスタッフのアイデアや
アドバイスを提供することです。
私たちが提案した作品からインスピレーションを感じたり
アイデアソースとして役立たせたりして
自分の手から創りだしたアクセサリーやニット・・・、
初めての方も、テクニックのある方もひとりひとりが
自信を持って「これ、私が作ったのよ!」と
言える喜びを知っていただきたいと考えています。 |